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十五夜をテーマに、月明かりと逆光が印象的な現代風かぐや姫を描きました!
月に戻ったかぐや姫の子孫が、実は今も月に住んでいたら…?そんな想像をしながら制作
十五夜をテーマに、秋らしいイラストを制作しようと思い描いたのがこのイラストです。
最初は着物を着た、いわゆる「かぐや姫」を描こうと思っていたのですが、全体的に現代風なアレンジを入れた和を表現したいと考えていたので、正統派な着物だとイメージが違うかな?と、このキャラクターデザインに落ち着きました。
理由なくキャラに現代風アレンジを入れると自分自身が途中で混乱してイラストに一貫性がなくなりそうだったので、「この子は今も月のどこかに住んでいる、かぐや姫の末裔だ!!」と半ば無理やり設定を作って描きました(笑)。
全体的に「ちょっとおしゃれな和風デザイン」にしたかったので、画像検索で和風にデザインされた様々な商品パッケージなどをピックアップ。
なかでも、秋らしさと少し大人なおしゃれ感をうまくミックスさせていた秋バージョンのビールのデザインを参考にしました。
深い紺色と鮮やかなオレンジが印象的だったので、イラストに取り入れています。
また、ラフ段階では背景の月が黄色だったのですが、白にした方がキャラクターが印象に残ると思ったので、着色のときに変更。
加えてキャラを逆光にしたことで、月とキャラのコントラストが生まれ、全体的に引き締まったイラストに仕上がったのではないかと思います。
制作期間
- 制作年月日:2021年9月
- イラスト制作期間:約8日(ラフ…2日・着色等…6日 ※1日の作業時間が5時間程度の場合)
イラストの制作過程
1.ラフを起こす
テーマは決まっていたので、描きたいイメージを数点ざっくり描き出し、その中で仕上げたいイラストを絞りラフに起こします。
モノクロでラフを描き、構図などを整えていきます。
一緒にカラーラフも制作し、完成予想イメージを自分の中に落とし込んでいきます。
以前は塗りながら色を考えていたりもしたのですが、ここで色を決めておいた方が後々迷うことが少なくなり、結果時短につながっているように思います。
この段階でなら本着色時と違い色もさっと変えられるので、いろいろ模索もしやすいです!
2.線画とキャラの塗り
ラフができたら、線画を進めていきます。
今回は普段書いているヴィネットイラストと違い、全体を見てもらうというよりはキャラをしっかり見てもらいたかったので、キャラの密度が上がるよう線を細く多く描いています。
特に前髪は顔周りに視線を集めるための役割があるので、細かく描き込みました。
3.背景制作
キャラ塗りが完了したら背景に移ります。
ラフ時にはなかった兎の線画も描き加え、十五夜っぽさを演出していきます。
月も当初の予定では和デザインの丸窓を月に見立てることをイメージしていたのですが、シンプルに発色しただけの円形に紅葉等の模様を入れるだけにしました。
黒い枠がデザインされた丸窓の月だと、キャラの黒髪とかぶってしまいキャラの印象が薄くなってしまうと考えたからです。
色を白にしたのも、極力背景をシンプルにしてキャラに視線が集まるようにしたかった、という理由です。
4.仕上げ
背景が完成したらキャラと合わせます。
単純にキャラをのせただけだと、キャラや紅葉の彩度が同じくらい高いので何を見たら良いのか目が迷ってしまいます。
そこでキャラを逆行にして、月とのコントラストの対比で印象づけることにしました。
最後にライティングや全体的な色味を調整して完成です!
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